コロナの分類が2類から5類へ移行すると何が変わるの?数字と世界の状況からわかりやすく解説

コロナ5類2人の関係

岸田首相が2023年1月20日に新型コロナウイルスの感染法上の扱いを、現在の2類から5類へ今春移行することを指示しました。

2019年冬から世界中で感染が広まり、私たちの生活に大きな影響を与えた新型コロナウイルス。

正式名称はCOronaVirus Infectious Disease, emerged in 2019」に由来する、COVID-19

未知のウイルスで感染力が強く、命の危険があると報道され混乱を招きました。

今回岸田総理が5類への移行を指示したことで、私たちの生活がどのように変化するのか考えていきたいと思います。


分類が2類から5類に変わるってどういうこと?

5類は季節性インフルエンザなどと同じ分類になります。

5類に移行するということは簡単に言えば「コロナ禍になる前の生活に戻す」ということです。

これまでの2類とは「感染力と重症度が高くパンデミックを起こすリスクがあるなど、予防の観点から重要な感染症」という定義でした。

移行が予定されている5類とは「危険度がさほど高くないものの、感染拡大を防止すべき感染症で、国が感染症発生動向調査を行い、流行状況情報を公開している感染症」になります。

実際に5類になってどのように変わるのか見ていきましょう。


政府が想定している対応の変化

2類から5類に移行すると何が変わるのかまとめてみました。


2類(現在)5類(今春〜)
行動制限感染者・・・・・最大7日間
濃厚接触者・・・最大5日間
感染者・・・・・なし
濃厚接触者・・・なし
診察発熱外来中心一般の医療機関
ワクチン接種無料今年度中に結論
(有料になるかも)
入院・検査の公費負担あり当面継続する案あり
屋内でのマスク着用を推奨原則不要の案


結論としては季節性インフルエンザのような対応になることが予想できます。

これまで毎日のように「今日の感染者数は・・・」というニュースも恐らく減っていき、行動制限もなくコロナ禍前の生活に戻っていきます。

ただ新型コロナウイルスについて不安を持っている人もいます。

「重症化するのではないか」「命に関わらないか」という不安がそうさせていると思います。

なぜ5類への移行を支持したのか、感染者数や死亡率などを数字から考えていきます。


数字で見る新型コロナウイルス

わかりやすくするために、過去3年の1月1日〜7日の感染者数から見ていきます。


2021年1月1〜7日2022年1月1〜7日2023年1月1〜7日
 感染者数 31,591人16,607人1,071,963人
 重症化数 5,333人463人4,381人
 重症化率 16%2.78%0.4%
 死亡者数 397人7人2,149人
 死亡率 1.2%0.44%0.2%
引用:厚生労働省 データからわかる新型コロナウイルス感染症情報 URL:下記記載


今年の感染者数は過去3年の間で一番多いですね。

新型コロナウイルスは変異しやすく、今流行しているものは感染力が強いと言われているので、それが理由かもしれません。

他の数字を見ると重症化率、死亡率は年々低くなっているのがわかります。

どこまで下がれば不安がなくなるのかは人によって違いがあるかもしれませんが、国としてはこういった数字からも2類から5類への移行も考えているのかもしれません。

厚生労働省が現在の業況を随時更新しているので参考になると思います。


データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-


季節性インフルエンザとの比較

比較として季節性のインフルエンザの重症化率と死亡率を見てみましょう。


 重症化率  死亡率 
季節性インフルエンザ0.425%0.28%
引用:厚生労働省
※季節性インフルエンザは2017年9月から2020年8月までに診断または抗インフル薬を処方された患者のうち、28日以内に死亡または重症化(死亡)した割合です。


重症化率、死亡率ともに新型コロナウイルスとほぼ同じですね。

先ほども言ったように不安を感じるのは人それぞれですが、数字上では季節性インフルエンザと同じくらいなので2類から5類への移行は理解できますね。


治療薬も処方されるようになってきた

対新型コロナウイルスの治療薬も徐々にできてきています。

まだ重症化リスクのある高齢者や基礎疾患を持っている人にしか処方していない薬が多いですが、今後重症化リスクに関係なく処方されるようになると、少しは安心できますね。


治療薬として現在処方されている薬は以下の5つがあります。

気になる方は検索してみてください。

「ゾコーバ」「ラゲブリオ」「パキロビッド」「中和抗体薬」「レムデシビル」


5類になってから起こり得ること

政府もまだどのような対応を取るのか決めていないので予想になりますが、5類になってから起こり得ることを考えていきます。


屋内でも屋外でも原則マスク不要・・・でも・・・

すでに屋外でのマスクの着用は原則不要となっています。

けど外を見ていてもマスクしている人ばっかりですね。

5類になって屋内でもマスクが原則不要になっても、しばらくの間はマスクをしている人の方が多いかと思います。


新型コロナウイルスの考え方が人によって違ってくる

いくら政府がマスクを原則不要といっても不安なものは不安ですよね。

コロナ禍になってから、近くで咳をしている人がいると気になるくらい、緊張感のある生活を私たちは過ごしてきました。

「コロナはやっぱり不安」と考えるのに対して、5類に移行すれば「コロナ前の生活に戻したい」と考える人も出てくると思います。

不安な人と以前の生活に戻したい人が同じ場所にいるときに、お互いを気にして生活しづらくならないかが心配ですね。


ホテル療養がなくなる?

感染拡大を防ぐために取り組まれてきたホテル療養も、5類になればなくなるかもしれません。

ただ感染力はインフルエンザよりも強いとされているので、ホテル療養については残してもいいのかなと個人的には思っています。


海外での対応はどうなのか

ここからは海外でコロナの対策はどのようになっているのか、国別に見ていきます。


アメリカ

2022年8月からソーシャルディスタンスを求める行動制限を撤廃したり、学校や介護施設で求めていた抗原検査による陰性証明も不要になり、大幅な規制緩和をしました。

陽性者や感染の疑いのある人は、5日間の自己隔離と外出するときには10日間高性能マスクの着用を呼びかけています。

マスクについても原則不要ですが、2022年12月にコロナの感染者数が増えてマスクの着用を再度義務かする動きも、州によってはあるみたいです。


ドイツ

2023年2月から鉄道・バス車内でのマスク着用義務を解除予定。


フランス

2022年5月から公共交通機関でのマスクの着用を解除。


イタリア

2022年10月から医療関係施設などではマスク着用義務は維持されているが、その他でのマスクの着用義務は解除。


イギリス

2022年1月から公共交通機関でのマスクの着用、大規模イベントでのワクチン接種証明書提出義務などの規制を解除。


日本よりも早く行動制限を解除している国が多い

ニュースなどで知っているかもしれませんが、先進国の多くが日本よりも早く行動制限やマスクの着用義務を解除していますね。

解除してから時間が経っていますが、他の国でパンデミックが大きな問題になっていないということは言えると思います。

紹介した国にはありませんが、2022年11〜12月に行われたカタールワールドカップの映像を観ていてもマスクをしている人はほとんど見られませんでしたね。


気をつけながらもストレスのない生活を取り戻す

この記事を書いていて、「やっぱりコロナは怖いよ」とも「コロナは問題ないよ」とも偏り過ぎないようにしたつもりです。

ただ国が新型コロナウイルスの対応について分類を下げることを示している以上、現状を見て判断するしかないと思います。

一番いい選択肢は、適切に新型コロナウイルスに気をつけながら、ストレスのない生活にしていくことだと思います。


まとめ

コロナウイルスを撲滅するのではなく共存していく方向に世界中がなっているのだと思います。

「withコロナ社会」って言葉も生まれましたね。

2類から5類に移行するタイミングで私たちにとってどの選択がいいのかを考えるタイミングなのだと思います。


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